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細胞:発生中のゼブラフィッシュの動脈ではNotchシグナル伝達が血管形成細胞の挙動を制限する

Nature 445, 7129 doi: 10.1038/nature05577

最近得られた証拠から、発芽して伸長中の血管の芽は、運命や挙動がさまざまに異なる内皮細胞からなることがわかっているが、これらの細胞の性質を決めるシグナルが何かは不明である。今回我々は、ゼブラフィッシュ胚の発生中の区域動脈で先端細胞だけが血管形成細胞の挙動をとるようにするためには、Notchシグナル伝達が必要なことを明らかにする。Notchシグナル伝達成分Rbpsuh(recombining binding protein suppressor of hairless)がない場合には区域動脈に過剰な発芽がみられるが、Notchを活性化すると血管新生は抑えられる。モザイク解析によって、Rbpsuhをもたない細胞が発芽した血管の芽の先端部分に選択的に局在することがわかった。これに対して、Notchシグナル伝達が活性化された細胞は先端細胞の位置から排除される。in vivo微速度解析により、発芽中の内皮先端細胞が、ある決まった増殖・移動パターンをとることが判明した。Notchがないと、血管の芽のほぼすべての内皮細胞が先端細胞の挙動をとり、区域動脈内に存在する細胞の数が過剰になる。さらに、区域動脈の先端細胞ではflt4(fms-related tyrosine kinase 4、vegfr3ともよばれる)の発現が観察され、Notchがないとこのflt4が血管の芽全体で異所的に発現されるようになることもわかった。Rbpsuhを欠損している区域動脈でも、flt4を欠失させると内皮細胞数がある程度正常に復帰する。さらに、Notchリガンドであるdll4(delta-like 4)を欠失させても、区域動脈内の内皮細胞数が増加する。これらの結果は、正常な血管新生には発芽中の血管の芽において細胞の種類、位置、挙動の適切な指定が必要であり、この指定過程にはNotchシグナル伝達経路がかかわっていることを示している。

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