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神経:パーキンソン病モデルにおける線条体LTDと運動障害の内在性カンナビノイドによる回復

Nature 445, 7128 doi: 10.1038/nature05506

線条体は皮質や視床からの求心性入力を統合する重要な前脳神経核で、脳幹神経節の入力神経核となる。線条体の投射ニューロンは、黒質網様部(直接経路)か淡蒼球外節(間接経路)に投射する。この2つの経路間での神経活動の不つり合いが、パーキンソン病やハンチントン病でみられる重篤な運動障害の原因であると提唱されている。しかし、この2回路での細胞やシナプスの性質の違いは、ほとんどわかっていない。実際、現行の仮説では、これらの細胞はよく似たシナプス可塑性を示すと考えられている。本論文では、間接経路の中型棘状ニューロン(MSN)への興奮性シナプスが、直接経路のシナプスよりも高い放出確率と、より大きいNMDA受容体電流を示すことを報告する。さらに、間接経路MSNだけが、ドーパミンD2受容体の活性化を要する内在性カンナビノイド仲介性長期抑制(eCB-LTD)を示すこともわかった。パーキンソン病のモデルでは、間接経路のeCB-LTDがみられないが、D2受容体アゴニストや内在性カンナビノイドの分解阻害薬によって回復する。in vivoでこれらの薬物を同時に投与すると、パーキンソン病様運動障害が軽減する。このことは、間接経路シナプスでの内在性カンナビノイド仲介性の抑制が、運動制御に重要な役割を果たしていることを示唆している。これらの知見は、脳幹神経節の正常機能の解明に影響をもつとともに、線条体に原因がある脳障害の治療薬開発に新しい方向性を示唆するものである。

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