Letter 細胞:核内受容体LXRはグルコースセンサーである 2007年1月11日 Nature 445, 7124 doi: 10.1038/nature05449 肝臓はグルコースを産生および消費する特有の能力をもつため、グルコース恒常性に中心的な役割を担っている。摂食時、グルコースの流入は肝細胞での遺伝子発現変化を引き起こし、それによって内因性のグルコース産生が抑制され、過剰なグルコースはグリコーゲンあるいは脂肪酸に変換されて脂肪組織に貯蔵される。この過程はインスリンによって制御されているが、インスリンが肝臓に直接的に、あるいは間接的に作用するのかどうかについては異論がある。グルコースは、膵臓からのインスリン放出を促進することに加えて、脂質生成を調節する転写因子であるChREBPの活性も調節している。本論文では、グルコースが自身の運命を決定するまた別の機構について述べる。グルコースが、肝臓の脂質代謝を調整する核内受容体である肝臓X受容体(LXR)に結合し、その転写活性を誘導することがわかった。D-グルコースおよびD-グルコース-6-リン酸は、LXR-αとLXR-βの両方に直接作用するアゴニストである。グルコースは、肝臓で予想される生理的濃度でLXRを活性化し、既知のLXRリガンドであるオキシステロールと同程度の効率でLXRの標的遺伝子の発現を引き起こす。絶食マウスにグルコース食を再び与えると、発現にLXRを必要とするコレステロール恒常性遺伝子の発現が肝臓や腸で亢進し、グルコースが内在性のLXRリガンドであることが示される。我々の結果は、LXRが肝臓のグルコース代謝と脂肪酸合成を統合する転写スイッチであることを明らかにしている。 Full Text PDF 目次へ戻る