Article 細胞:プロテインホスファターゼ2Aのヘテロ3量体ホロ酵素の結晶構造 2007年1月4日 Nature 445, 7123 doi: 10.1038/nature05351 プロテインホスファターゼ2A(PP2A)は主要なSer/Thrホスファターゼであり、この酵素の調節解除はヒトの複数のがん、アルツハイマー病、病原体感染への感受性増加に関係している。PP2Aがどのような構造をとり、どのように機能調節を受けているかは不明であった。今回我々は、AB′Cヘテロ3量体であるPP2Aホロ酵素の結晶構造を報告する。その構造から、足場となるAサブユニットのHEATリピートが馬蹄形に折りたたまれ、触媒性Cサブユニットと調節性B′サブユニットを同じ側に保持していることがわかった。調節性B′サブユニットは疑似HEATリピートを形成してCサブユニットと活性部位の近くで相互作用しており、これにより基質の特異性を決定している。Cサブユニットのメチル化されたカルボキシ末端尾部は、AサブユニットとB′サブユニットの界面にある負電荷の多い領域と相互作用しており、CサブユニットC末端のカルボキシル基のメチル化が電荷反発を中和することで、B′サブユニットの動員を促していると考えられる。まとめると、今回の構造解析結果は、PP2Aの集合状態、基質取り込み、調節を理解するための重要な基盤を確立するものである。 Full Text PDF 目次へ戻る