Letter リン脂質と電圧センサー中のカチオンゲート電荷の起源 2006年12月7日 Nature 444, 7120 doi: 10.1038/nature05416 細胞は、細胞を取り巻く膜で起こる物理的および化学的過程を通じて外部環境と連絡している。膜は障壁としてだけではなく、膜タンパク質が重要な過程を遂行できる特別な環境としても働く。ある種の膜タンパク質は、膜電圧を検出し、イオン伝導や酵素活性を調節する能力をもつ。このような電圧依存過程は、電圧センサーとよばれるタンパク質ドメインの活動に依存している。電圧センサーは細胞膜内部に埋め込まれており、正に荷電したアミノ酸を過剰に含んでいて、これが電場に反応する。膜はどのようにして、電圧センサーに適した環境を作り出しているのだろうか。今回我々は、さまざまな条件下で、電圧依存性K+チャネルの機能が負に荷電したリン脂質分子のホスホジエステルに依存していることを示す。非電圧依存性K+チャネルはこの依存性を示さない。我々は、このデータから、リン脂質膜が、正に荷電した電圧センサーのアルギニン残基と負に荷電した脂質ホスホジエステル基の間の安定化相互作用をもたらすことにより、電圧感知器のエネルギー的安定性と作動にとって適切な環境を作り出していると提案する。電圧センサーにおけるアルギニン残基の使用は、細胞膜のリン脂質組成への適応であると考えられる Full Text PDF 目次へ戻る