Letter 規模の大きくなった銀河系内ブラックホールとしての活動銀河核 2006年12月7日 Nature 444, 7120 doi: 10.1038/nature05389 活動銀河核(AGN)の質量が適宜大きくなったとき、AGNが銀河系内ブラックホール系のように変動するかどうかということは、長年にわたる問題である。もしそうであれば、我々は、より明るくはるかに急速に変動する銀河系内ブラックホール系を研究することにより、AGNが宇宙論的な時間スケールでどのようにふるまうかを明らかにすることができる。X線放射はブラックホールのごく近傍で発生するので、AGNのふるまいを探る最良の判断手段の1つとなる。AGNと銀河系内ブラックホールの両方からのX線変動に、ブラックホールの質量がわかると思われる特徴的な時間スケールが見いだされているが、この2つを比較することに物理学的な意味があるのかどうかは疑問視されていた。本論文では、降着率の変動に対する補正を行えば、この時間スケールが物理学的に関連づけられ、ブラックホールが小さくても大きくても、それらに対する降着過程がまったく同じであるとわかったことを報告する。この関連性に対する強力な裏づけは、意外にもAGNにおける可視領域の許容輝線からもたらされた。その線幅は(広輝線のAGNと狭輝線のセイファート1型銀河の両方で)、AGNのブラックホールの質量と降着率から予測されるとおりに、特徴的なX線の時間スケールと強い相関を示す。したがってAGNは、まさに銀河系内のブラックホールの規模を大きくしたものと言える。 Full Text PDF 目次へ戻る