Letter クロトーは古典的FGF受容体をFGF23に対する特異的受容体へと転換させる 2006年12月7日 Nature 444, 7120 doi: 10.1038/nature05315 繊維芽細胞増殖因子(FGF)ファミリーの一員であるFGF23は、ほかの大半のメンバーは局所レベルでさまざまな細胞機能を調節すると考えられているのに対し、骨に由来し、腎機能を調節するホルモンとして作用する独特のメンバーである。血中を循環しているFGF23が示す腎臓に対する活性は、FGF23に特異的な受容体が腎臓に存在する可能性を示している。本論文では、老化に関連する分子とされるクロトーにより、これまで知られていなかった受容体転換が生じる結果、FGF23受容体が創出されることを示す。我々は、腎臓のホモジネートを用い、クロトーがFGF23に結合することを明らかにした。クロトーを強制発現させると、FGF23の細胞表面への高親和性結合が可能となり、腎臓由来細胞のFGF23処理に対する反応性が回復した。さらに、野生型マウスにクロトーのモノクローナル抗体を投与すると、FGF23に対する不応性が誘発された。したがって、クロトーは内在性FGF23の機能にとって不可欠である。クロトー単独では細胞内シグナルを伝達できないと思われることから、我々は、FGF23受容体のほかの構成因子を探索し、クロトーによって直接FGF23受容体へと変換されるFGFR1(IIIc)を見いだした。このように、クロトーとFGFR1(IIIc)との協調的作用がFGF23受容体を再構成する。これらの知見は、FGFとFGF受容体との間の相互作用における多様性および特異性の理解に役立つものである。 Full Text PDF 目次へ戻る