Letter

気候:EPICAドームC氷床コアから得られた松山-ブリュンヌ地磁気逆転に対する10Beの証拠

Nature 444, 7115 doi: 10.1038/nature05266

南極大陸のドームCで掘削された氷床コアは、これまでに回収されたものの中で最も古い。氷床流動モデルや、氷中の重水素シグナルと海洋堆積物コアからの気候記録との比較に基づき、ドームCコア中の3,190 mの深さの氷はおよそ80万年前に堆積したと考えられていて、80万年にわたる気候条件や環境条件を研究する希少な機会が得られる。しかしながら、深さ3,190 mより下の重水素プロファイルは、海洋記録との間に予想される相関を示さないので、この氷の年代を独立に決定することは重要である。本論文では、3,160〜3,170 mの深さの氷中での10Beの沈積の増加を示す証拠を提示する。これは、約78万年前に起こった松山-ブリュンヌ地磁気逆転の期間に双極子磁場が弱まったことの結果であると考えられる。この考えが正しければ、これは氷床コア、海洋コア、および放射分析による時間尺度を結びつける非常に重要な性質となる。

目次へ戻る

プライバシーマーク制度