Letter 細胞:樹状細胞表面でのMHCクラスII分子の発現は、調節されたユビキチン化によって制御されている 2006年11月2日 Nature 444, 7115 doi: 10.1038/nature05261 樹状細胞は、免疫学的ナイーブT細胞を刺激する能力によって、免疫応答において独特な機能を担っている。微生物刺激や炎症刺激に反応して、樹状細胞は成熟とよばれる最終的な分化の過程を経て、抗原提示能力を高める。未熟な樹状細胞から成熟樹状細胞への変換に伴って、細胞には顕著な再編成が起こる。その中には、後期エンドソームやリソソーム区画から細胞膜への主要組織適合性複合体クラスII分子(MHC II)の再配置や、MHC IIの細胞表面からの除去を遅らせると考えられている、ある種のエンドサイトーシスのダウンレギュレーションなどが含まれる。しかし、これらの仕組みやそれ以外の機構が、細胞表面のMHC IIの調節に相対的にどの程度寄与しているかは不明である。今回我々は、マウスの未熟な樹状細胞では、MHC IIのβ鎖の細胞質側にある尾部がユビキチン化されていることを見いだした。この修飾は、多胞体へのMHC IIの隔離にはある程度必要なだけだが、エンドサイトーシスには不可欠である。MHC IIのユビキチン化は成熟によって止まり、その結果細胞表面にMHC IIが集積することは特に重要である。したがって樹状細胞は、MHC IIのユビキチン化を選択的に制御することによって、MHC IIの細胞表面への発現を調節するという独特な能力を示す。 Full Text PDF 目次へ戻る