Article 気候:蒸発岩の古緯度が示す原生代の低い赤道傾斜角と軸双極子地球磁場 2006年11月2日 Nature 444, 7115 doi: 10.1038/nature05203 氷河堆積物や蒸発岩などの気候に敏感な堆積岩の古磁気によって、古代の地球磁場や古気候帯の斉一説を検証することができる。赤道に近い古地磁気緯度に存在する原生代の氷河堆積物は、「スノーボールアース」という現象、高い赤道傾斜角、斉一説から著しく外れる地球磁場のいずれかを考えることで説明できる。本論文では、地球の堆積盆地規模の蒸発岩の完全な記録から全球的な古磁気の様相をまとめ上げた結果を提示する。磁気の傾きは、過去20億年のほとんどを通じて、低い赤道傾斜角と地心軸双極子磁場に矛盾しておらず、したがって、スノーボールアース仮説は原生代に低緯度域に氷河時代が出現したことの最も可能性の高いモデルであり続ける。一貫した軸双極子地球磁場の基準座標系が立証されたことは、10億年の時間スケールでの地球ダイナモ過程の安定性を示唆しており、原生代の超大陸を再現しようとする試みを支えるものとなる。 Full Text PDF 目次へ戻る