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保全:漁業は漁獲種の数度の変動性を上昇させる

Nature 443, 7113 doi: 10.1038/nature05232

漁業が与える影響と環境変動の及ぼす作用を切り離すことはこれまでうまくいっていないが、健全な漁業管理のためには必須である。我々は、同一環境に生息する漁獲種と非漁獲種の資源量の経時的変動を比較することにより、環境の影響と漁獲の影響を弁別した。カリフォルニア共同漁業調査(California Cooperative Oceanic Fisheries Investigations)が行った50 年に及ぶ子魚調査という極めてまれなデータセットを用いて、漁業を長期生態実験における処理効果の1 つと見なして解析を行った。本論文では、この海洋環境では、漁獲種の資源量は非漁獲種のそれよりも経時的変動が大きいことを示す証拠について報告する。この結果は、生活史の効果、数度、生態的形質および系統発生を考慮した場合にも当てはまる。漁獲種において数度の経時的変動が大きくなる理由は、おそらく、漁業により漁獲種の齢構成の頂部が切り取られ、そのために、個体群がもつ環境変動事象の衝撃を和らげる能力が低下するためであろう。それゆえ個体群崩壊を防ぐには、総バイオマスを維持するだけでなく、齢構成の頂部を大きく切り取らないようにするためにも、漁業管理を行う必要がある。漁業には資源量を激減させる可能性、そしてそれよりもより直接的に個体数変動の振幅を拡大させるという二重の危険があることから、予防的管理手段が求められる。 

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