Letter
宇宙:アンドロメダ銀河における中心がずれた2 つのリングの起源はほぼ真正面からの衝突 である
Nature 443, 7113 doi: 10.1038/nature05184
銀河系に最も近い渦巻銀河であるアンドロメダ銀河(メシエ31 番)の特異な形態は、長い間、謎とされてきた。過去数十年間、M31がすさまじい歴史を経てきた証拠はほとんどみられないと考えられてきたが、この銀河は星を形成している半径10 キロパーセクのリングが外側にあり、その中心が銀河中心核からずれていることがよく知られている。さらに、可視および電波の両波長領域で観測されるように、外側の銀河円盤は歪んでいる。ハローは、多数のループとリップルを含んでいる。本論文では、投影された大きさで1.5 ×1 キロパーセクのダストでできた第2 のリングが内側に存在し、その中心は銀河中心から約0.5 キロパーセク(これまでに得られたデータの解析に基づく)だけずれていることを報告する。これら2 つのリングは、円盤内を伝播している密度波のようである。数値シミュレーションは、2 つのリングがともにM31の円盤中心への伴銀河の突入によるものであることを示している。最も可能性の高い衝突天体候補はM32 である。銀河どうしの正面衝突はまれだが、我々の局所銀河群においては2 億1,000 万年前に一度起こったものと考えられる。

