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遺伝:多発性硬化症に関連するMHCの共通ハプロタイプの機能的なエピスタシス
Nature 443, 7111 doi: 10.1038/nature05133
主要組織適合複合体(MHC)の遺伝子は、抗原特異的な免疫応答の活性化に重要なタンパク質をコードしている。MHC遺伝子座に隣接する対立遺伝子はしばしば強い連鎖不平衡を示すが、この連鎖不平衡の原因となる機構についてはほとんど明らかになっていない。本論文では、多発性硬化症の素因であるヒトのMHC、HLA-DR2ハプロタイプは、DR領域において白色人種のほかの共通HLAハプロタイプより大きな連鎖不平衡を示し、そのため、正の選択を介して維持されてきた可能性が高いことを報告する。ヒト化マウスにおける機能解析によって、離れた遺伝子座に存在し、多発性硬化症に関連する2つのHLA-DR対立遺伝子の特性を明らかにしたところ、この2つの対立遺伝子間の連鎖不平衡は、1つの対立遺伝子が、2つ目の対立遺伝子によって活性化されたT細胞応答を活性化によって誘導される細胞死を介して修飾するという、機能的なエピスタシス性相互作用が原因である可能性が示唆された。この機能的なエピスタシスは、軽症の多発性硬化症様疾患に関連している。このようなエピスタシス性相互作用は、宿主にとって有害な、過剰な免疫応答を修飾するための重要な一般的機構であることが証明される可能性があり、また、このHLAハプロタイプとおそらくはほかのHLAハプロタイプにもみられる強い連鎖不平衡を説明する助けにもなりうると考えられる。

