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嗅覚上皮に存在する第二の化学感覚受容体グループ

Nature 442, 7103 doi: 10.1038/nature05066

"哺乳類の嗅覚系が検知する化学物質は、匂いとしてだけでなく、社会的シグナルとしても感知され、その刺激で先天的に備わった応答が引き起こされる。匂い物質は、鼻の嗅覚上皮で匂い物質受容体ファミリーによって感知される。このファミリーには約1,000種類もの受容体が含まれ、極めて多種類の匂い物質を識別できる。今回我々は、マウスの嗅覚上皮で新たな受容体ファミリーを発見したことを報告する。これらの受容体は「痕跡アミン関連受容体」(trace amine-associated receptors=TAAR)とよばれ、これをコードする遺伝子は、ヒト、マウス、魚類に存在する。匂い物質受容体と同様に、マウスの個々のTAARは、上皮中に散在するそれぞれ別の特定のニューロン群で発現している。特に、マウスの少なくとも3種類のTAARが尿中に存在する揮発性アミンを感知することは注目に値する。そのうちの1つはストレスに関係した化合物を検知するが、ほかの2つはそれぞれ雌の尿より雄の尿に多量に含まれる化合物を検知し、その一方はフェロモンと言われている物質である。TAARファミリーが進化の過程で保存されているという事実は、これが匂い物質受容体とは別の化学感覚機能をもつことを示唆している。これまでTAARのリガンドとして同定された物質から、これが社会的シグナルの検知に関係していることが示唆される。"

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