Article Card9は抗真菌自然免疫応答を誘導する非TLRシグナル伝達経路を制御する 2006年8月10日 Nature 442, 7103 doi: 10.1038/nature04926 エイズなどの免疫不全症の著しい増加のため、真菌感染症は世界中で増加している。しかし、真菌に対する免疫応答は不明なところが多い。Dectin-1は、真菌の構成要素であるザイモサンに対する哺乳類の主要なパターン認識受容体である。Dectin-1は、免疫受容体活性化チロシンモチーフ(ITAM)を含む、自然免疫系の非-Toll様受容体(TLR)のプロトタイプで、適応免疫系の抗原受容体のプロトタイプと類縁である。本論文では、Card9がDectin-1シグナル伝達の主要なシグナル伝達因子であることを示す。Card9は、TLR/MyD88によって誘導される応答には不要であるが、Dectin-1を介する骨髄細胞の活性化、サイトカイン生産および抗真菌自然免疫応答を制御する。Card9はBcl10と相互作用し、ザイモサンによって誘導されるBcl10-Malt1を介したNF-κBの活性化を調節する。しかし、Carma1をBcl10-Malt1への連絡に用いる抗原受容体シグナル伝達には、Card9は必要ではない。したがって我々の結果は、自然免疫系の新規経路を明らかにするものであり、自然免疫系および適応免疫系の細胞では進化的に異なるITAM受容体が、さまざまなアダプタータンパク質を使って、保存されたBcl10-Malt1モジュールを選択的に働かせていることを示している。 Full Text PDF 目次へ戻る