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中胚葉性のWnt2bシグナル伝達は肝臓の指定を正に制御している

Nature 442, 7103 doi: 10.1038/nature04888

肺や肝臓、膵臓などの内胚葉性器官は、発生初期の腸管に沿って正確に決まった位置に形成される。肝臓の形成に関与する複数のシグナル伝達経路が知られているが、肝臓の指定を単独で制御する遺伝子はこれまで同定されていない。ゼブラフィッシュでは肝臓の指定開始において、受精後22時間でhhexprox1が内胚葉で局所的に発現することが特徴である。本研究で我々は、固有の表現型を同定するために、内胚葉性器官の形態形成に影響を与える突然変異のスクリーニングを行い、prometheusprt)変異体が、肝臓の指定に一過性だが著しい異常を示すことを見いだした。ポジショナルクローニングにより、prtはこれまで同定されていなかったWnt2b相同遺伝子をコードしていることが明らかになった。prt/wnt2bbは、肝臓を形成する内胚葉に直接隣り合った側板中胚葉の左右の領域に限局して発現する。モザイク解析ではPrt/Wnt2bbが側板中胚葉に必要であることが示され、これはWntシグナル伝達がもつ誘導特性と一致する。以上を総合するとこれらのデータは、肝臓の指定においてWntシグナル伝達が予想外に正の制御を行っていることを示しており、腸管に沿った内胚葉器官の局所的形成について共通の考え方が可能であることを示唆している。

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