Letter

東太平洋海膨における溶融した貫入岩床下にあるモホ面の反射法地震記録

Nature 442, 7100 doi: 10.1038/nature04939

地殻内部の溶融体分布と地殻-マントル境界(モホ面)の性質決定は、海洋底拡大中心における地殻集積過程を解明する上で重要である。拡大速度が大きい拡大中心と中程度の拡大中心の下に、上部地殻のマグマだまりが発見されているが、これらのマグマ貫入岩床の下にある構造の決定は困難であった。本論文では、3次元反射法地震波探査記録を用いて明らかになった、北緯9度3分にある東太平洋海膨の重複拡大中心(OSC)直下の地殻内マグマだまり下のモホ反射面の存在について報告する。この観測から、生まれたばかりの地殻でモホ面が形成されていることが明らかになった。海嶺の山頂に沿った7 kmに満たない距離にわたって、マグマだまりとモホ反射面との間の地震波の往復走時の急激な増加が観測され、これは下部地殻の溶融体内の異常が原因であると推測される。マグマだまりからの反射波の振幅変化をオフセットに対して調べると、この異常な領域に溶融体の割合が高い領域が重なり一致することがわかった。この結果から、別の溶融体が深部に存在するという結論が導かれる。

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