Letter 反復新星へびつかい座RS星からのX線を放射する爆風波 2006年7月20日 Nature 442, 7100 doi: 10.1038/nature04893 新星や超新星などの星の爆発は、宇宙における重元素の大部分を生み出している。新星は、連星系をなす白色矮星の表面における暴走的な熱核融合反応によって生じることがわかっているが、放出物の構造、力学および質量はよくわかっていない。まれに、白色矮星が伴星である赤色巨星の風星雲に埋もれていて、爆発の生成物が星雲をかき分けて進み、X線放射を生成することがある。本論文では、反復新星へびつかい座RS星の爆発によるそのような現象からのX線観測について報告する。爆発初期のへびつかい座RS星からの硬X線放射は、爆風波すなわち外側へと移動する衝撃波の後方から生じ、この爆風波は2日未満の間に自由膨張した後、星雲との相互作用によって減速した。X線は急激に弱くなったことから、爆風波が標準的な球殻構造から外れていることが示唆される。また減速が早期に始まったことから、放出された殻が低質量で白色矮星は大きな質量をもち、したがってへびつかい座RS星は、宇宙膨張の研究に不可欠な(Ia型)超新星の前駆天体であると考えられる。 Full Text PDF 目次へ戻る