Letter Kruppel-like factor 2は胸腺細胞およびT細胞の移動を調節する 2006年7月20日 Nature 442, 7100 doi: 10.1038/nature04882 哺乳類の転写因子Kruppel-like factorは、いくつかの組織で最終分化の調節に関与するとされている。KLF2(Kruppel-like factor 2、別名LKLF)の欠損は、末梢T細胞プールの大幅な減少を引き起こし、このことからKLF2がT細胞の静止や生存を調節することが示唆される。しかしながら本論文では、KLF2がT細胞の移送に不可欠であることを示す。KLF2欠損(Klf2-/-)胸腺細胞では、スフィンゴシン-1-リン酸(S1P)受容体であるS1P1、CD62Lおよびβ7インテグリンなど、胸腺細胞の末梢組織への移動や末梢での移送に必要な受容体のいくつかの発現が低下していることが示される。さらにKLF2は、胸腺細胞の移出と末梢リンパ器官を介する再循環に不可欠な受容体であるS1P1のプロモーターに結合し、その転写活性化を行う。今回の結果は、KLF2が成熟T細胞の胸腺からの移送や二次リンパ組織を介した再循環のライセンシングを行うことを示唆している。 Full Text PDF 目次へ戻る