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日本の四国における低周波地震と深部低周波微動およびスロースリップ(ETS)との関係

Nature 442, 7099 doi: 10.1038/nature04931

非火山性の深部低周波微動は、西南日本の南海トラフ沈み込み帯で発見され、その後北米カスケーディア沈み込み帯でも確認された。どちらの場所でも、微動はプレート境界における地震発生帯の下方延長を発生域とする短期的大規模スロースリップイベントと時間的に同期して発生していることが観測されている。しかしながら、主に微動の震源の深さを限定することが困難なために、微動と非地震性スロースリップとの関係はよくわかっていない。西南日本では、高品質の孔内地震計観測網の存在により、微動の波形の中に、位相のそろったS波(時にはP波も)の到来を同定することができる。このイベントは低周波地震として分類されている。低周波地震は微動の少なくとも一部を構成しているので、そのメカニズムを解明することは微動全体を解明するために重要である。本論文では、このような地震が、スロースリップが起きていると推定されている領域と一致するプレート境界で起きていることを示す強力な証拠を提示する。地震の発生域と性質から、これらの地震は流体の流れではなく、低周波地震を出しているとき以外は非地震性の遷移変動となっている剪断滑りにより生成されると考えられる。今回の研究によって得られたP波およびS波速度の推定値からは、発生域の近傍で間隙流体圧が高いことが示唆されているが、これはこのような破壊の遷移モードを促進するように働いている可能性がある。低周波地震からは深部におけるスロースリップを監視するための新しい手段が得られ、地震災害予測に役立つかもしれない。

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