Letter 3型分泌装置のインジェクティソームでは内部ロッドの組み立てが針の長さを決める 2006年6月1日 Nature 441, 7093 doi: 10.1038/nature04822 複数の成分からなる超分子装置の組み立ては生物にとって基本的な現象だが、ほとんどの場合、組み立ての経路やその制御についてはよくわかっていない。細菌の毒性タンパク質を宿主細胞へと送り込む役割をする、3型分泌装置もその一例である。このナノ(超微細)装置の主要部品はニードルコンプレックス(インジェクティソーム)で、これは細菌の外膜に結合した小器官であり、複数のリングからなる基部と内部ロッド、そこから突き出た針からなっている。このニードルコンプレックスの組み立ては順を追って進み、それには分泌装置の再プログラミングが必要となる。本論文では、内部ロッドの組み立ての完了が針の基礎構造の大きさを決めていることを、ネズミチフス菌(Salmonella typhimurium)で実証する。内部ロッドの組み立てはInvJタンパク質によって制御されており、インジェクティソームの細胞質側にコンホメーション変化を引き起こし、針を形成するタンパク質の分泌を止めるように分泌装置を再プログラミングする。 Full Text PDF 目次へ戻る