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グッピーの自然個体群でみられる頻度依存的な生存

Nature 441, 7093 doi: 10.1038/nature04646

自然選択下における形質の遺伝的多様性の維持は、進化生物学に長きにわたって存在してきたパラドックスである。遺伝的多様性を維持しうるプロセスのうち、負の頻度依存選択(希少なタイプが選択上有利となる)が少なくとも理論上は最も有力である。しかしながら、このプロセスが自然条件下で働くことを確かめた実験研究はほとんどない。非常に顕著であるが、説明がついていない遺伝的多型の1つに、グッピー(Poecilia reticulata)の雄にみられる色彩パターンがある。今回我々は、3つの自然個体群において、生存率を評価するためにそれぞれ異なる色彩パターンをもつ雄の頻度を操作し、一般的な表現型と比較して、希少な表現型が生存上かなり有利であることを見いだした。ヒトや他種からの証拠で、頻度依存的な生存は、分子的多型・形態的多型・健康関連多型の維持に関係づけられている。自然条件下での統制された操作を行ったことから、本研究は頻度依存的な生存を、著しい多型の維持を可能にする進化的プロセスの1つとみなす決定的な裏づけとなる。

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