Letter Rec8のリン酸化と組み換えが減数分裂における段階的なコヒーシン消失を促進する 2006年5月25日 Nature 441, 7092 doi: 10.1038/nature04794 減数分裂の際には、2本の姉妹染色分体を1つにまとめるタンパク質複合体であるコヒーシンが、染色体から段階的に失われる。減数第一分裂の際に相同染色体が分離するためには、染色体の腕部のコヒーシンが消失する必要がある。一方、姉妹染色分体が正しく分離するには、減数第二分裂までセントロメアの周囲のコヒーシンが保持されなければならない。今回我々は、コヒーシンのサブユニットRec8のリン酸化が段階的なコヒーシンの除去にかかわっていることを明らかにする。この知見はさらに、減数分裂時の染色体分離の制御因子として重要なほかの2つの要素、コヒーシン保護因子Sgo1と減数分裂組み換えが、コヒーシンの段階的な消失、すなわち減数分裂染色体の分離パターンの確立を引き起こすことも示唆している。これらの過程間における相互作用を解明すれば、ヒトの流産や精神遅滞の主要な原因となる、減数分裂時に染色体分離異常を引き起こす基盤の手がかりが得られるであろう。 Full Text PDF 目次へ戻る