Letter

島弧海底火山の長期噴火活動

Nature 441, 7092 doi: 10.1038/nature04762

地球の火山活動の4分の3は海面下で起こっており、そのほとんどは大洋中央海嶺に沿ったものであるが、海洋性島弧やホットスポットでも火山活動はみられ、その水深は4,000 m以上から海面近くまでさまざまである。海底噴火の観測や試料採取のほとんどは、海面上の調査船、または噴火終了後の調査による間接的なものである。本論文では、ロタ島(北マリアナ諸島連邦)の北西60 kmにあるNW Rota-1という島弧海底火山の噴火を直接観察し、噴火したばかりの試料を直接採取したことを報告する。我々は2004年3月と2005年10月に、火山山頂近くの水深555 m(2004年の測定)にある直径15 mの小火口から、溶融硫黄で充満した噴煙が火山灰と火山礫を脈動的かつ爆発的に噴出しているのを観測した。2004年に火山斜面の深さ700〜1,400 m以上にわたって見つかった海水の懸濁層は、おそらく噴火に関連した斜面崩壊によって形成されたと考えられる。長期にわたる噴火活動は、ほかではみられない化学的環境と、移動性十脚類が2、3種みられるだけの非常に不安定な底生生物の生息地を作り出している。このような環境は、活動的な島弧やホットスポットである海底火山に特有なのかもしれない。

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