Letter ダイナミンのGTPに依存するねじれは膜の切断における狭窄と張力に関与する 2006年5月25日 Nature 441, 7092 doi: 10.1038/nature04718 エンドサイトーシスの重要な因子であるダイナミンは、膜の切断にかかわるGTPアーゼファミリーに属している。当初、ダイナミンはGTP加水分解依存的な反応により、新しく生じる小胞の首にあたる部分をくびり切る機械として働いていると考えられていたが、その後の研究では別のモデルが示されている。我々は、ダイナミンに覆われた脂質細管に対するヌクレオチドの影響のリアルタイム観察を行った。GTPを加えると細管がねじれ、スーパーコイルが形成されるが、これはGDPやGTP-γSでは起こらない。このことから、GTP加水分解の間に、ヘリックスの回転部分が互いにずれるような回転運動が起こると考えられる。実際にこうした回転が起こっていることが、細管に付着したビーズの動きにより確かめられた。細管の両端が固定されている場合には、ねじれ運動によって縦方向の張力が生み出され、これはチューブの切断によって解放された。また、微小管上でのキネシンのモーター活性によってリポソームから生成された、脂質細管にダイナミンとGTPを加えた場合にも切断が起こった。縦方向の張力がない状況では切断は観察されなかった。これらの結果は、エンドサイトーシスにおけるダイナミンの機械酵素(mechanoenzyme)活性を示すものであり、また切断が起こるためには狭窄だけでは十分でないことも示唆している。エンドサイトーシス小胞の短い首部分では、張力を生み出すほかの因子が、ダイナミンの収縮活性と協調して働いて切断を起こしているのかもしれない。 Full Text PDF 目次へ戻る