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医学:プラテンシマイシンは強力な抗生作用をもつ選択的FabF阻害薬である

Nature 441, 7091 doi: 10.1038/nature04784

既存の抗生物質に対する耐性の出現により、細菌感染は依然としてヒトの生命を脅かす重大な脅威となっている。新たな標的と相互作用する新しい抗生物質が熱心に探求されてきたが、こうした努力にもかかわらず1960年代初期以来、めざましい成果は得られていない。本論文では、放線菌Streptomyces platensisが産生する、これまで知られていなかった新しい種類の抗生物質プラテンシマイシン(platensimycin)の発見について報告する。プラテンシマイシンは細胞の脂質生合成を選択的に阻害することにより、強力な広域スペクトル抗グラム陽性菌活性を示す。この抗菌効果は、脂肪酸の合成経路のβ-ケトアシル-ACP(acyl-carrier-protein)シンターゼI/II(FabF/B)を選択的に標的とすることによって発揮される。直接結合試験の結果から、プラテンシマイシンは標的タンパク質のアシル酵素中間体と特異的に相互作用することが示された。またX線結晶構造解析の結果から、この阻害剤の結合の前に、アシル化によって生じる特異的なコンホメーション変化が必要であることが明らかになった。マウスではプラテンシマイシン投与により、黄色ブドウ球菌感染が根絶された。プラテンシマイシンは作用機序が独特であるため、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌、バンコマイシン低感受性黄色ブドウ球菌、バンコマイシン耐性腸球菌など、試験した重要な抗生物質耐性菌株に対して交差耐性を示さない。プラテンシマイシンは、既知のFabF/B縮合酵素阻害剤の中で最も有望であり、この標的に対する阻害薬としては、広域スペクトルをもつ活性とin vivoでの有効性を示し、毒性が認められない唯一のものである。

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