Letter 細胞:枯草菌における細胞分化機構 2006年5月18日 Nature 441, 7091 doi: 10.1038/nature04666 枯草菌(Bacillus subtilis)における胞子形成は、1つの細胞から2つの異なるタイプの細胞が分化する場合のモデルとなる。この分化プログラムを開始する機構に関しては多くの情報が集まっているが、定量分析によってのみ答えが得られる重要な問題は未解決である。今回我々は、これまでに得られた実験結果や新しい実験結果を用いて1つの数理モデルを考案した。このモデルでは、in vitroの実験において発表されている結果を再現し、また、主要な転写因子の活性化がどのように調節されているのかを説明する。このモデルにより、細胞の運命を決定する第1の要因は、2つのタイプの細胞間における体積の違いにあることがわかる。そしてこの体積差による影響は、重要なプロテインキナーゼのアロステリックな挙動と、それに対応するホスファターゼによる脱リン酸化速度が遅いことに依存して現れる。予測されたこれら2つの影響は実験的に確認される。 Full Text PDF 目次へ戻る