Letter 衛星トリトンは連星系と惑星の重力による接近遭遇の際に海王星に捕獲された 2006年5月11日 Nature 441, 7090 doi: 10.1038/nature04792 トリトンは海王星の主要な衛星であり、太陽系の中では群を抜いて大きな逆行衛星である(その質量は冥王星より約40パーセント大きい)。その傾いた円軌道は、内側にある小さな順行衛星のグループと、順行軌道と逆行軌道の両方をもつ外側の多数の不規則衛星との間に位置する。この変わった配置から、トリトンは本来、太陽の周りを軌道運動していたが、その後海王星をめぐる軌道に捕獲されたと考えられてきた。しかし、その捕獲過程に関する既存のモデルにはいずれも大きな問題点があるため、有効性が疑わしい。本論文では、(およそ103キロメートルの大きさの天体からなる)連星系と海王星との、3つの天体間の重力による接近遭遇を考えると、トリトンの捕獲を無理なく説明できることを報告する。我々のモデルからは、トリトンはかつて、冥王星-カロン系に似た特徴などの妥当と思われる一連の特徴を備えた連星を構成していた天体であったと予測される。 Full Text PDF 目次へ戻る