Letter

トウモロコシの花序の構造はトレハロースの代謝にかかわる酵素が制御している

Nature 441, 7090 doi: 10.1038/nature04725

腋芽の茎頂分裂組織の発生運命に支配される花序の分枝は、作物の重要な収量形質となっている。分枝パターンの変化は花のつき方(花序)の多様性につながり、さらに種子数または収穫能力に影響を与えて作物の収量を左右する。分枝構造は、オーキシンやサイトカイニン、カロテノイド誘導体のような複数の成長調節因子によって制御される。トウモロコシの花序の分枝は3種類のRAMOSA遺伝子によって調節されている。本論文では、その1つであるRAMOSA3RA3)がトレハロース6-リン酸ホスファターゼをコードしており、腋芽の花序分裂組織を抱く不連続な領域で発現することを示す。遺伝学的データおよび分子データからは、RA3は転写調節因子と考えられるRAMOSA1RA1)を介して機能を発揮すると考えられる。我々は、RA3は腋芽の分裂組織に流入する糖シグナルを変化させることによって花序分枝の調節を行っていると提唱する。あるいは、RA3RA1の上流で作用することは、RA3自体が転写調節機能を有するという仮説を裏づけるものなのかもしれない。

目次へ戻る

プライバシーマーク制度