Article Orai1の変異はCRACチャネル機能を損なうことにより免疫不全を引き起こす 2006年5月11日 Nature 441, 7090 doi: 10.1038/nature04702 免疫細胞の抗原刺激は、CRACチャネル(カルシウム遊離活性化Ca2+チャネル)を介するCa2+流入を引き起こし、転写因子NFATを活性化して病原体に対する免疫応答を促進する。我々は以前に、ある種の遺伝性重症複合免疫不全症(SCID)の患者からとった細胞は、ストア作動性Ca2+流入とCRACチャネルの機能に欠陥があることを明らかにした。今回、ゲノム全体にわたる不偏的な方法として、単一ヌクレオチド多型アレイを用いた修飾型連鎖解析と、ストア作動性Ca2+流入とNFATの核への移入の調節因子を同定するために設計したショウジョウバエのRNA干渉スクリーニングの2つを併用し、これらの患者の遺伝子異常の同定を行った。両方の方法から、おそらく4個の膜貫通領域をもつと考えられる新規タンパク質が突き止められ、我々はこれをOrai1と名づけた。SCID患者はORAI1に1個のミスセンス変異をホモにもち、SCIDのT細胞で野生型Orai1を発現させると、ストア作動性Ca2+流入とCRAC電流(ICRAC)が回復する。このことからOrai1は、CRACチャネル複合体の重要な成分、あるいは調節因子であると考えられる。 Full Text PDF 目次へ戻る