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オゾン層回復の兆候を探る

Nature 441, 7089 doi: 10.1038/nature04746

中緯度のオゾン層破壊の証拠と南極のオゾンホールが人間活動に起因するという確証が得られたことで、1980年代後半以来、モントリオール議定書やそれに続く関連条約の批准が進み、オゾン層破壊物質の生産量削減をねらいとする法律が制定されてきた。以来、人間活動に起因するオゾン減少は環境汚染の規制に関する国際的な合意の成功例として、しばしば引き合いに出されている。近年のデータから、オゾンの気柱全量は、地球上の大部分で過去8年間にわたって少なくとも減少はしていないことが示唆されているものの、この改善が観測されているような地球大気中のオゾン層破壊物質の減少と実際に関連しているのかは依然として明らかではない。輸送と温度の変化ばかりでなく太陽の周期活動も原因の一部となって、オゾン量は大きく自然変動し、近年のオゾン層破壊物質の減少から予想される相対的に小さな変化を覆い隠している可能性がある。モントリオール議定書の恩恵がどのようなものであれ、大気中の輸送、温度、重要な微量気体に変化が予想される現状では、オゾンの回復が起こるのは、また異なる大気環境下である可能性が高い。したがって、オゾンの濃度減少が最初に観測された1980年以前のレベルでオゾン濃度が安定することはおそらくないだろう。

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