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MDA5およびRIG-IヘリカーゼのRNAウイルスの認識における異なる役割

Nature 441, 7089 doi: 10.1038/nature04734

自然免疫系は、ウイルスの構成成分(二本鎖RNAなど)を認識することで、ウイルス感染を感知し、抗ウイルス応答を引き起こす。細胞質に存在するヘリカーゼタンパク質であるRIG-I(レチノイン酸誘導タンパク質 I、別名Ddx58)やMDA5(メラノーマ分化関連遺伝子 5、別名Ifih1あるいはHelicard)はウイルス由来の二本鎖RNA認識にかかわるとされてきた。in vitroの実験では、RIG-IおよびMDA5はともにRNAウイルスや合成二本鎖RNA類似体であるポリイノシン酸-ポリシチジル酸(poly(I:C))を感知することが示唆されている。いくつかのRNAウイルスの認識におけるRIG-Iの重要な役割は明らかにされてきたが、in vivoでのMDA5の役割やこれら二本鎖RNA認識分子の相互関係についてはわかっていない。今回我々は、MDA5欠損(MDA5-/-)マウスを用いて、MDA5とRIG-Iがそれぞれ異なったタイプの二本鎖RNAを認識することを示す。MDA5はpoly(I:C)を認識するが、RIG-Iはin vitroで転写された二本鎖RNAを感知する。RNAウイルスもまた、RIG-IやMDA5によって異なった認識を受ける。RIG-Iはパラミキソウイルス、インフルエンザウイルスおよび日本脳炎ウイルスなどのRNAウイルスに応答したインターフェロン産生に必須であるのに対し、MDA5はピコルナウイルスを検知するのに重要であることを見いだした。さらにRIG-I-/-およびMDA5-/-マウスは対照のマウスと比較して、それぞれRIG-IあるいはMDA5が認識するRNAウイルス感染に高い感受性を示す。以上の我々の結果は、RIG-IやMDA5が異なったRNAウイルスを識別し、宿主の抗ウイルス応答に必須であることを示している。

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