Article

プロテインホスファターゼ2Aが、減数第一分裂の際に動原体における姉妹染色分体接着を保護する

Nature 441, 7089 doi: 10.1038/nature04664

減数第一分裂の際に相同な母系動原体と父系動原体が反対の極へと分離するには、複製後に相同な非姉妹染色分体間で交差が起こってキアズマが生じ、二価染色体が形成される必要がある。セパラーゼによってコヒーシンのRec8サブユニットが切断されて染色体の腕全体で姉妹染色分体接着が解消されると、キアズマが解離し、減数分裂の1回目の分裂が起こる。こうして一価染色体が生じるが、その2本の姉妹染色分体を1つにつなぎ止めているのは動原体のコヒーシンで、これはシュゴシン(Sgo1/MEI-S332)タンパク質によってセパラーゼから守られている。今回我々は分裂酵母と出芽酵母の両方で、Sgo1が特定のタイプのプロテインホスファターゼ2A(PP2A)を動原体へよび寄せることを明らかにした。PP2Aを不活性化すると、後期Iに動原体のコヒーシンが消失して、減数第二分裂の際に姉妹染色分体がランダムに分配される。PP2Aを人為的に染色体の腕に移動させると、Rec8のリン酸化が阻止され、キアズマの解離が妨げられる。今回のデータは、Rec8の効率的な切断にはコヒーシンのリン酸化が必要であり、減数第一分裂期の動原体ではPP2Aがこれを阻害しているという考えを裏づけている。

目次へ戻る

プライバシーマーク制度