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細胞:γH2AXを脱リン酸化するホスファターゼ複合体が、DNA損傷チェックポイントの回復を制御する

Nature 439, 7075 doi: 10.1038/nature04384

真核生物の二本鎖切断(DSB)に最も早く付けられる標識の1つが、ヒストン変異体H2AXのカルボキシ末端にあるSQEモチーフのセリンのリン酸化で、これによりγH2AXを含んだヌクレオソームができる。出芽酵母のヒストンH2Aも、DSB周辺の50キロ塩基にわたる領域が、チェックポイントキナーゼTel1とMec1(それぞれ哺乳類のATMとATRに対応)によって同様にリン酸化される。このリン酸化による修飾は、DNA損傷チェックポイントタンパク質やクロマチン再構築タンパク質、コヒーシンといったDSBの認識と修復にかかわるさまざまな因子を、切断部位に集合させるのに重要である。DNAの修復が完了した際にγH2AXを取り除くには、ヒストンの交換とその後の分解あるいは脱リン酸化など、いくつかの機構が考えられる。本論文では、3個のタンパク質からなる複合体(HTP-C、histone H2A phosphatase complexの略)について報告する。これはホスファターゼPph3を含み、in vivoではγH2AXのリン酸化状態を制御し、in vitroではγH2AXを効率よく脱リン酸化する。DSB周辺のクロマチンからは、HTP-Cには無関係にγH2AXが消失することから、このホスファターゼはγH2AXがDNAから取り除かれた後に作用すると考えられる。DNA損傷チェックポイントからの効率的な回復には、HTP-CによるγH2AXの脱リン酸化が必要である。

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