Letter 地球:地球上部マントル底部に存在する含水マグマの安定性 2006年1月12日 Nature 439, 7073 doi: 10.1038/nature04352 地震学的観測によって、地球の上部マントルの底である深さ410 kmの地震波速度不連続面の直上に、低速度あるいは減衰の大きい領域があることが明らかになっている。これまで、このような異常は、少量の溶融体が原因である可能性が示唆されていた。また、水を含まないケイ酸塩マグマについては高圧下で測定が行われており、まわりの固体よりも密度が大きくなるため、深部に留まり得ることがわかっている。しかし、水を含んだマグマの密度を調べる実験は行われたことがなかった。本論文では、高圧下での水を含んだ玄武岩マグマの密度を絞り込むデータをもとに、410 km不連続面直上での含水マグマの安定性を検証する。410 km不連続面直上での部分溶融により生成された含水マグマは実際に重力的に安定であると考えられ、これはマントル遷移層直上の地震波速度異常域は部分溶融した含水マグマが存在する結果として生成されたという考えを支持するものである。 Full Text PDF 目次へ戻る