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気候:衛星観測によるエアロゾルの直接放射強制力の全球推定

Nature 438, 7071 doi: 10.1038/nature04348

大気中のエアロゾルは入射する太陽放射の散乱あるいは吸収を引き起こす。したがって、人為起源のエアロゾルがさらに大気中に放出されると、気候システムに直接的な放射強制力が加わる。現在のエアロゾルによる強制力の程度については、エアロゾルのライフサイクル表現を組み込んだ全球モデルから推定されている。これらのモデルは観測に照らして比較、検証されたものではあるが、得られた推定値は依然として不確かである。これまで行われてきた衛星によるエアロゾルの直接効果の測定は、エアロゾルの種類に関して限られた情報しか含んでおらず、その上、測定は海洋上に限られていた。本論文では、最新設備を備えた衛星によるエアロゾルと地球表面の風速の観測結果を用い、陸上と海洋上の観測結果を組み入れて、2002年について晴天下における直接放射強制力を推定した。さらに、モンテカルロ法を用いて、エアロゾルの測定と用いたアルゴリズムにおける不確実性を考慮にいれた。大気上端での直接放射強制力に対して得られた確率密度関数から、晴天下の放射強制力の全球年平均値は−1.9 W m-2、標準偏差は±0.3 W m-2と推定される。これらの結果から、現在の直接放射強制力は現行のモデルによる推定値よりも大きく、エアロゾルの放出量が減少し続けると、将来の大気の温暖化は現在予測されているよりも大きくなると考えられる。

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