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神経:NMDA受容体は発達中のオリゴデンドロサイト突起に発現し損傷を媒介する

Nature 438, 7071 doi: 10.1038/nature04301

ミエリン形成を担う構造であるオリゴデンドロサイト突起の損傷は、多くの型の脳障害に関係している。今回我々は、オリゴデンドロサイトの突起上に、NMDA(N-メチル-D-アスパラギン酸)受容体のサブユニットが発現していること、および単離した白質にNMDA受容体サブユニットのメッセンジャーRNAが存在していることを示す。NR1、NR2A、NR2B、NR2C、NR2DおよびNR3Aサブユニットは、細胞突起でクラスター状に発現していたが、NR3Bは存在しなかった。虚血モデルにおいて、NMDA受容体を活性化すると、オリゴデンドロサイト特異的に緑色蛍光タンパク質(GFP)を発現するマウス(CNP-GFPマウス)の白質において、急速でCa2+依存的なオリゴデンドロサイト突起の剥離と崩壊が引き起こされた。この効果は、ミエリン形成の開始および終了双方の時期に相当する日齢のマウスで見られた。NR1サブユニットが主にオリゴデンドロサイトの突起においてみられたのに対し、AMPA(α-アミノ-3-ヒドロキシ-5-メチル-4-イソオキサゾールプロピオン酸)/カイニン酸受容体サブユニットは主として細胞体において見られた。この結果と一致して、細胞体の損傷はAMPA/カイニン酸受容体の阻害によって防止され、オリゴデンドロサイト突起の損傷防止にはNMDA受容体の阻害が必要であった。NMDA受容体がオリゴデンドロサイトの突起に存在するため、細胞体に焦点を合わせたこれまでの研究では、オリゴデンドロサイトの損傷においてNMDA受容体が果たす役割を見いだせなかったものと考えられる。これらのNMDA受容体は、急性損傷に対する高い感受性を付与しており、さまざまな脳障害における薬剤開発のための重要な新標的になる。

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