Letter 生化学:二重クロモドメインは協調してメチル化されたヒストンH3尾部を認識する 2005年12月22日 Nature 438, 7071 doi: 10.1038/nature04290 クロモドメインは、リジンがメチル化されたヒストン尾部と核酸の認識にかかわるモジュールである。CHD(chromo-ATPase/helicase-DNA-bindingの略)タンパク質は、保存された二重クロモドメインとSWI2/SNF2ヘリカーゼ/ATPアーゼドメインを介して、ATPに依存したヌクレオソームの集合と可動化を調節している。ショウジョウバエのCHD1は、多糸染色体のインターバンドとパフという、古くから転写活性を有することで知られる部位に局在する。CHDの他のアイソフォーム(CHD3/4やMi-2)は、ヒストン脱アセチル化酵素複合体中におけるヌクレオソームの再構築にとって重要である。クロモドメインを欠失させると、CHDタンパク質のヌクレオソームへの結合とヌクレオソームの再構築が阻害される。今回我々は、ヒトCHD1クロモドメインの縦列配置の構造、およびヒトCHD1クロモドメインとヒストン尾部との相互作用を明らかにする。単一のクロモドメインを利用して、それぞれ対象とするメチル化ヒストンH3尾部に結合するHP1タンパク質やPolycombタンパク質とは異なり、CHD1の2つのクロモドメインは協調して1つのメチル化H3尾部と相互作用する。ヒトCHD1の二重クロモドメインは、活性のあるクロマチンの特徴である、4番目のリジンがメチル化されたヒストンH3尾部(H3K4me)を標的とする。メチル化アンモニウムの認識には2つの芳香環残基がかかわるが、HP1タンパク質とPolycombタンパク質のクロモドメインが用いるような3残基からなる芳香環ケージ構造はかかわらない。さらに、CHD1のクロモドメイン1中では独特な挿入配列がHP1やPolycombに見られるH3尾部結合部位と推定される部位を塞いでいるが、その代わりに2つのクロモドメイン間の境界部の溝にH3が結合するようになっている。 Full Text PDF 目次へ戻る