Letter 植物:分裂組織の機能はWUSCHELがサイトカイニン誘導性応答調節因子の直接的調節によって制御している 2005年12月22日 Nature 438, 7071 doi: 10.1038/nature04270 植物は全能性を有する幹細胞を頂端分裂組織に常時保持しており、根および茎の複雑なシステムはこの幹細胞から形成される。シロイヌナズナ(Arabidopsis thaliana)では、茎頂分裂組織の幹細胞の運命はCLAVATA(CLV)リガンド受容体系およびホメオドメインタンパク質WUSCHEL(WUS)を含む調節ネットワークによって制御されている。分裂組織の調節にはオーキシンやサイトカイニンなどの植物ホルモンも重要である。本論文では、CLV/WUSネットワークとホルモンによる制御との機構的連係を示す。幹細胞の正の調節因子であるWUSは、2成分系のARABIDOPSIS RESPONSE REGULATOR遺伝子群(ARR5、ARR6、ARR7、およびARR15)の転写を直接抑制する。これらの遺伝子は、サイトカイニンシグナル伝達の負のフィードバックループで作用している。この結果は、ARR遺伝子が分裂組織に対して負の作用を持ち、正常な分裂組織の機能にはWUSによるARRの抑制が必要である可能性を示している。活性を持つリン酸化型と同様な働きをする変異ARR7対立遺伝子が異常型の茎頂分裂組織を形成させるという我々の知見は、この仮説と両立する。トウモロコシのARRホモログの機能喪失変異は、これとは逆に分裂組織を拡大させることが最近示された。 Full Text PDF 目次へ戻る