Letter 材料:可視周波数で負の透磁率を持つナノファブリケーション媒質 2005年11月17日 Nature 438, 7066 doi: 10.1038/nature04242 最近、左手系媒質と呼ばれる新しい高機能材料が多くの注目を集めている。この材料は極めて特異な電磁特性を示し、新しいデバイス応用が期待されている。左手系材料には負の透磁率μという極端な条件が必要になるが、これはマイクロ波からテラヘルツ領域に及ぶ周波数でしか実現されていない。そこで使われた文献7の方法を、可視域に必要な高周波磁気応答の実現のために拡張するのは、極めてむずかしい課題である。それは、可視域で磁性を示す材料が、天然であれ人工であれまだ知られていないからである。本論文では、10 nmレベルで形状を注意深く設計し、電磁結合させた金ドット対からなるナノファブリケーション媒質について報告する。この媒質は可視光周波数で強い磁気応答を見せ、その中のある周波数帯でμが負になる。その磁性は、反対称なプラズモン共鳴が励起されて生じる。高周波透磁率は、定性的に光インピーダンス整合として現れる。この結果は、可視光周波数での磁性操作の実現性を実証し、可視光学用の磁気および左手系部品に道を開くものである。 Full Text PDF 目次へ戻る