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遺伝:マウスで減数分裂期の不活性化とは別に起こるde novoインプリント型 X染色体不活性化の証拠

Nature 438, 7066 doi: 10.1038/nature04155

哺乳類では、雌が持つ2本のX染色体の一方が不活性化されて、X染色体連鎖遺伝子産物の遺伝子量が補正されている。げっ歯類と有袋類では、胚発生初期に父親由来のX染色体(Xp)だけが不活性化される。この不活性化は、雄の生殖系列からX染色体が持ち込んできた作用による可能性がある。雄の生殖系列ではX染色体がY染色体とともに、減数分裂期性染色体不活性化(MSCI)によって一時的に不活性化されるからである。今回我々は、Xist(X染色体不活性化特異的転写産物)遺伝子を常染色体に移したトランス遺伝子が、マウス雄の生殖系列ではMSCIを起こさないのに、父親由来遺伝子として受け継がれた後、Xp染色体とまったく同じ動態でインプリント型のcis不活性化を起こすことを明らかにする。このことは、マウスのインプリント型X染色体不活性化にはMSCIが必要ないことを示唆している。またXpは、「あらかじめ不活性化されている」のではなく、常染色体と同様に接合子遺伝子活性化のときに転写されることも示す。X染色体やXist遺伝子を持つ常染色体のcis不活性化を引き起こすには、父親由来のXist遺伝子が接合子遺伝子の活性化に際して発現するだけで十分であると我々は考える。

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