Review Article 気候:気候温暖化が積雪の支配的な地域の水資源に与えると思われる影響 2005年11月17日 Nature 438, 7066 doi: 10.1038/nature04141 現在利用可能なすべての気候モデルでは、大気中の温室効果ガス濃度上昇の影響により、地表付近は温暖化傾向を示すと予測されている。このような地表温度の上昇は、気候、例えば熱波の頻度などに直接影響を及ぼすだけでなく、水循環に重大な影響を与え、現在は主として雪や氷の融解水に水供給を頼っている地域ではその影響が特に大きい。温暖化が起これば、冬季の降雪量は少なくなり、積雪は春の早い時期に融ける。降水強度に変化がないと仮定した場合でも、これら両者の影響によって、河川流出量が最大になる時期は、水の需要が最も大きい夏季や秋季から冬季や早春へと変化することになる。貯水容量が十分でない場所では、冬季の河川流出量の大部分は直ちに海洋へ流失するだろう。地球上の人口の6分の1以上が水供給を氷河と季節性の積雪に頼っている現状を見ると、高い信頼度で予測され、既にいくつかの地域では検出されているこのような水循環の変化が、将来の水資源に与える影響は深刻なものとなる可能性がある。 Full Text PDF 目次へ戻る