Article 宇宙:宇宙赤外線背景放射のゆらぎによる最初の星の追跡 2005年11月3日 Nature 438, 7064 doi: 10.1038/nature04143 宇宙空間および地上での超深宇宙観測では、宇宙の年齢が1 Gyr未満だったころの宇宙時間での、金属を豊富に含む銀河が発見された。これらの種族の星に先だって、「種族III」として知られる、金属を含まない最初の星が形成されていたはずである。最近の宇宙背景マイクロ波の偏波計測から、星は宇宙の年齢が≤200 Myrという早い時期に形成され始めたことが示されている。現在では、種族IIIの星は現存する金属を豊富に含んだ星の種族よりもかなり大質量であったと考えられている。そのような天体は、既存のあるいは計画中の望遠鏡によって個々に識別することは不可能であるが、それらは近赤外領域でかなりの宇宙赤外線背景放射を作り出したと思われ、そのゆらぎは初期の密度場における状態を反映している。本論文で我々は、前景にある星や銀河を取り去った後の、希薄なフラックスのゆらぎの計測について報告する。異方性は、機器のノイズおよび、より局所的な前景を上回り、種族IIIの星が多数を占めていた時代における、これらの星からの放射に帰せられると考えられる。 Full Text PDF 目次へ戻る