Letter 細胞:アクチベーターの代謝回転が遺伝子発現においてもつと推定される促進作用 2005年11月3日 Nature 438, 7064 doi: 10.1038/nature04098 ユビキチン-プロテアソーム系(UPS)は、26Sプロテアソームが認識するユビキチン鎖を標的タンパク質に結合させることにより、その分解を促進する。UPSの影響はほとんどの細胞過程におよび、遺伝子発現の主要な決定因子である転写アクチベーターもUPSの標的に含まれる。最近見つかった証拠から、UPSのタンパク質分解以外の機能が転写活性を促進する可能性が示唆されている。今回我々は、一部の転写アクチベーターではUPSによる分解が機能を促進することを明らかにする。我々は、UPSに依存したタンパク質分解が酵母の誘導可能な転写アクチベーターの機能に果たす役割に焦点を絞り、プロテアソームの阻害がアクチベーターGcn4、Gal4、Ino2/4の標的遺伝子の転写を減少させることを発見した。また、Gcn4を対象とするユビキチンリガーゼSCFCdc4の変異やユビキチンに起こった分解を防止する変異も、Gcn4の標的遺伝子の転写を阻害する。標的プロモーターに対してGcn4が大量にあっても、このような転写の異常が明らかに見られた。プロテアソームを阻害するとGcn4、Gal4、Ino2/4の標的遺伝子へのRNAポリメラーゼIIの結合も減少し、Gcn4のSCFCdc4が変異した場合でも同じことが起こった。安定性の高いGcn4リン酸化部位変異体を発現させたり、Gcn4を標的として代謝回転させるキナーゼを破壊したりすると、Gcn4活性のUPSの異常に対する感受性が低下した。 Full Text PDF 目次へ戻る