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海洋:広範に分布する海洋細菌SAR11はプロテオロドプシンを持つ

Nature 438, 7064 doi: 10.1038/nature04032

プロテオロドプシンは光依存性のプロトンポンプで、微生物の代謝にエネルギーを供給することにより、海洋生態系に重要な役割を果たしていると考えられている。プロテオロドプシン遺伝子は、海水由来の大量のゲノムDNA断片のクローニングと塩基配列決定を通して初めて見つかり、その後、広範囲に分布し、系統学的に非常に多様で、海水中で活性を示すことが明らかになった。プロテオロドプシン遺伝子は培養細菌では発見されておらず、環境中から得られた標品の塩基配列データに基づいた、プロテオロドプシン遺伝子をもつ非培養細菌株のゲノム再構成は未だに行われていない。プロテオロドプシンの代謝への影響は不明だが、溶解した有機炭素の従属栄養的な同化を主な代謝様式とする細胞で機能すると考えられている。今回我々は、並はずれて大量に存在するSAR11クレードに属する細菌として初めて培養されたHTCC1062(‘Pelagibacter ubique’)株が、高圧滅菌した海水中で培養した場合にも、天然の生息環境である海洋中でもプロテオロドプシン遺伝子を発現していることを報告する。Pelagibacterのプロテオロドプシンは光依存性のプロトンポンプとして働く。この遺伝子は、細胞を日周性の光照射条件下で成長させても、暗黒下で成長させても発現され、明暗どちらの条件下で培養しても細胞の増殖速度や細胞収量には違いがなかった。

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