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気候:白亜紀の温暖期と寒冷期にみられる低緯度域の温度の季節変動

Nature 437, 7063 doi: 10.1038/nature04096

白亜紀の気候は温暖だったと一般的に考えられている。特に白亜紀初頭については、寒冷な時期が存在した証拠はあるものの、これらの寒冷期がいつ起こり、どの程度の重大性を持っていたかはあまりよくわかっていない。温度の季節変動は赤道と極の間の温度勾配を絞り込む上で重要であり、極域に氷床が存在していたことを示す可能性がある。しかし、白亜紀の海面温度の再構築は、そのような年内変動についての情報を含まない浮遊性有孔虫の酸素同位体組成に基づく場合が多い。本論文では、古緯度の北緯8〜31度の間に存在していた厚歯二枚貝(バビガイ上科)の殻中のδ18Oの値の変動を示す。この変動は、白亜紀の海面温度の季節変化を詳細に記録している。白亜紀の温暖期では、北緯20〜30度にかけての温度は最も高くてほぼ35〜37℃であり、季節変化の振幅は12℃未満と比較的小さかったことが見いだされた。一方、寒冷期には北緯25度付近で、18℃にも及ぶ海面温度の季節変動が見られ、これは現在の温度変動幅に匹敵していることがわかった。このような大きな季節変動は、極域に氷床が存在していたことと矛盾しない。

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