Letter 免疫:CardifはRIG-I抗ウイルス経路で働くアダプタータンパク質でC型肝炎ウイルスの標的となる 2005年10月20日 Nature 437, 7062 doi: 10.1038/nature04193 病原体に対する抗ウイルス免疫は、ウイルスに関連した構造体を宿主が認識することで開始される。ウイルスの持つこのような「特徴」の1つである二本鎖(ds)RNAは、ほとんどのウイルスが感染細胞内で複製時に作り出すものであり、Toll様受容体3(TLR3)や最近発見された細胞質RNAヘリカーゼであるRIG-I(retinoic acid inducible gene I、Ddx58としても知られている)やMda5(melanoma differentiation-associated gene 5、Ifih1またはHelicardとしても知られている)によって感知される。両ヘリカーゼともdsRNAを認識し、タンパク質相互作用にかかわるCARDドメインを介してまだ明らかにされていないシグナルを伝え、その結果、インターフェロン調節因子3(IRF3)やNF-κBといった転写因子が活性化される。本論文では、CARDドメインを持つ新しいアダプタータンパク質であるCardifについて報告する。CardifはRIG-Iと相互作用し、そのカルボキシ末端領域によってIKKα、IKKβおよびIKKεキナーゼを移動・集合させて、NF-κBおよびIRF3の活性化を誘導する。Cardifが過剰発現すると、インターフェロン-βおよびNF-κBのプロモーターの活性化が起こり、またCardifを短鎖干渉RNA(siRNA)でノックダウンすると、RIG-I依存性の抗ウイルス応答が抑制される。Cardifは、インターフェロン-βの産生を阻害することが知られているC型肝炎ウイルス由来のセリンプロテアーゼであるNS3-4Aの標的となり、不活化される。したがって、Cardifはアダプターとして働き、細胞質に局在しているdsRNAの受容体であるRIG-Iと抗ウイルスプログラムの開始をつないでいる。 Full Text PDF 目次へ戻る