Letter 宇宙:エウロパ上の二次クレーターおよびクレーターのある天体表面の持つ意味 2005年10月20日 Nature 437, 7062 doi: 10.1038/nature04069 数十年の間、ほとんどの惑星研究者が固体表面を持つ惑星や比較的小さな天体の表面にある衝突クレーターの数は小惑星や彗星の直接的(「一次的」)な衝突を主に反映していると考えてきた。これらの天体における地質単元の相対的および絶対的年代の推定は、こうした仮定に基づいている。本論文では、木星の氷でできた衛星エウロパ上の比較的まばらなクレーター数の解析について報告し、上記の仮定が小型のクレーターに対しては正しくないことを示す。我々は、「二次的衝突クレーター」(大きい一次的な衝突クレーターから放出された物質によって形成されたクレーター)が、エウロパの小さな(直径1km未満の)クレーターのおよそ95%を構成することを見いだした。したがって、固体表面(例えば氷や岩石)への大きな一次的衝突によって、これまで考えられていたよりもはるかに多くの二次クレーターが形成されると結論され、このことは月、火星、その他大きな天体上の小さなクレーター群では、二次クレーターが圧倒的に多いことを示唆している。さらに、我々の結果からすると、木星系を通過する小さな(直径100m未満の)彗星は近年、非常に少ないと考えられ、これは力学的なシミュレーションと一致する。 Full Text PDF 目次へ戻る