Letter 生化学:架橋組み換えプロレシリンの合成と性質 2005年10月13日 Nature 437, 7061 doi: 10.1038/nature04085 レシリンは、エラスチンの他、グルテン、グリアジン、アダクチン、クモの糸などを含む弾性タンパク質ファミリーの一員である。レシリンは、ほとんどの昆虫でクチクラの特定領域に見られ、剛性を下げ、ひずみやすくし、効率的なエネルギー貯蔵を可能にしている。その役割は、昆虫の飛翔やノミやアワフキムシの驚異的な跳躍力においてよく知られている。以前に、ショウジョウバエ(Drosophila melanogaster)のCG15920遺伝子がレシリン様タンパク質(プロレシリン)をコードする遺伝子として仮に同定された。今回我々は、大腸菌でショウジョウバエCG15920遺伝子の第1番目のエキソンをクローニングし、可溶性タンパク質として発現させたことを報告する。この組み換えタンパク質は、急速に起こる光化学架橋によってゴム様の生体材料に成形できる。この観察は、推定上の弾性反復モチーフがレシリンの機能に果たす役割を確証するものである。架橋組み換えレシリンの復元力(変形からの回復)は、高復元力ゴムである無充填合成ポリブタジエンの復元力を超えることが見いだされた。この研究により、レシリンの機能特性の構造的探求が非常に行いやすくなり、ゴム状弾性タンパク質の構造のより一般的な特徴が明らかになると考えられる。さらに、この生体材料標品は迅速に成形できるので、工業的応用においてもバイオメディカル応用においてもin situの使用が可能だろう。 Full Text PDF 目次へ戻る