Letter 宇宙:火星のアマゾン代の北極に位置する物質の地質学および日射により駆動される気候史 2005年10月13日 Nature 437, 7061 doi: 10.1038/nature04065 マリナー9号とバイキング探査機による画像は、火星の極域が地球の極域と同じように惑星の気候史を記録していることを明らかにした。しかし、地質学的な記録を構成する、物質、特徴、年代および変成に関しては、依然として根本的に不明確である。最近得られた、マーズ・グローバル・サーベイヤー探査機による火星周回レーザー高度計のデータと火星周回カメラの高解像度画像、およびマーズ・オデッセイ探査機による中解像度の熱放射撮像システムの可視画像によって、より包括的な地質学的および気候学的解析が可能になった。本論文では、アマゾン代(およそ3.0 Gyr前から現在まで)における北極域での地質学的な物質と特徴の変遷をマッピングし、報告する。極付近の泥火山によると推定される堆積物(液化した、目の細かい物質の噴出によって形成されたもの)が浸食され再び堆積して、アマゾン代初期に暗い層状物質からなる極域高原が形成された。この台状の地形上に重なるクレーター放出物は、薄いマントルがアマゾン代のほとんどの期間中存在していたことを示しており、このことは極では一般的に現在よりも自転軸傾斜と日射が大きかったことを示唆する。暗い層の上には、もっと明るい層状堆積物が不整合層をなして残っており、これは主に過去4〜5 Myrにわたる自転軸傾斜の小さい時期に形成された。最後に最上層が、2万年前以降に起こった最も最近の自転軸傾斜の減少期に遅れて形成された。 Full Text PDF 目次へ戻る